こんにちは!
ソフトバンクへの移籍が決まった山川穂高選手。
入団発表と同時に、即入団会見となりましたが、その場での山川穂高選手のヒゲに対する批判的なコメントが多いようですね。
入団会見と行っても、今回は謝罪会見を兼ねたような雰囲気だったからでしょうか・・・。
山川穂高選手は、なぜヒゲでも叩かれているのでしょうか?
日本では、髭をそったり、丸坊主にしたりすることが反省や禊(みそぎ)といった風潮が強い気がしますが・・・。
髭を生やす理由や、謝罪時の正しい服装について考えてみました!
ソフトバンク移籍会見での山川穂高
出典:ヤフーニュース
ソフトバンクへの移籍が発表されると、その日の午後に入団会見という異例の展開になりました。
会見に登場した山川穂高選手は、黒いスーツに身を包み、終始神妙な面持ちで会見に臨んでいました。
FA移籍による入団会見では、なかなか見ない光景ですよね。
まるで、謝罪会見のようでした。
なんとも重苦しい雰囲気で行われた会見でしたが、その山川穂高選手のあごひげが気になった方が多かったようです。
確かに、しっかりとあごにはヒゲがたくわえられていますね。
これに対して、 Xでは、批判的な意見が多数のように見えました。
山川穂高
ひげそれよ
一方で、山川穂高選手を擁護する意見もありました。
これでファン辞めるとかマジでしょーもない。
そんなもん関係ないやん
こんなこと言うてる日本人が多いの残念やな。
なるほど、賛否両論渦巻いていますね。
どちらの意見も理解できる部分はありますが、そもそも、なぜ発言内容などではなく、ヒゲが問題になるのでしょうか?
その理由を考えてみました。
ヒゲがだめな理由4選
出典:UnsplashのIgor Rodriguesが撮影した写真
山川穂高選手のヒゲに対する批判的なコメントなどをもとに、ヒゲがだめとされる理由を考えてみました。
①誠意がなく、反省していないと見られる
②相手に不快感を与える
③清潔感がなく、だらしない印象
④常識がなく、自己管理ができない
今回は、①の点から批判している人が多い印象ですね。
日本では、謝罪や誠意を示すときは、どうも丸坊主にしたり、髪色を黒色に戻したり、髭を剃り落としたりして、しおらしくしておくといったような、外見をきれいにするという意識が根強い気がします。
一般的に、社会人やビジネスシーンでも、髭は許されないものなのでしょうか?
泉精器製作の「男性の髭と身だしなみに関する実態調査」によれば、営業職・内勤ともに80%以上の人が「ヒゲはナシ」と回答しています。さらに、ヒゲをOKとしている会社は47%と半数以下の結果でした。
髭を生やしたい!と思う男性は多いようですが、実際はこのようにビジネスマンとしては、髭はNGという考えが根強く、断念している人が多いようです。
ビジネスシーンで、特に営業職の方なんかは、相手がどのように感じるか?という相手の立場を優先する考えがあるようです。
伸びた髭を見て、威圧感を与えて不快に思われるのではないか、清潔感がなくだらしない印象を与えてしまうでのはないか、と考えるようです。
また、髭が伸びた状態だと、自己管理もできない人、仕事もできない信用できない人なのでは?と思われることもあるそう。
全員がそのように思うかどうかはわかりませんが、そのように受け取る人もいるかもしれないと思うと、リスクになりそうなものは取り除いておくというのは、ある意味自然な発想かもしれません。
そうした意識が根底にあるから、山川穂高選手に対しても批判が多いのではないでしょうか?
山川穂高の場合は?
出典:ヤフーニュース
では、上記のヒゲがだめと考えられる理由4つに対して、山川穂高選手がどうなのか、見ていきましょう!
まずは、山川穂高選手が髭をそっていなかったため、反省や誠意が見られないと受け取られて、批判が多かったのでしょうね。
ただ、ヒゲをそったり、坊主にすることが反省の証となるのでしょうか?
例えば学生時代、部活などで、遅刻してしまったら、翌日に坊主にしてきて反省を示す、という場面があった方はいないでしょうか?
そういう意識が、古くから根強いと感じますね。
ただ、当然、頭を丸めたり、髭をそったりすることと、反省や誠意ということには因果関係はないように思います。
極端に言えば、別に反省していなくても、坊主にして髭を剃ればオッケー!とはならないですもんね。
また、山川穂高選手に対して、そもそも不快感を持っているため、何かに付けて批判される、という面もあるのではないでしょうか?
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」といった状態で、相手を憎むあまりに、その人に関係するもの全てが憎くなってしまう、といったような・・・。
さらに、伸び放題で手入れされていない髭には、不潔さを感じたりすることもあるかもしれませんが、山川穂高選手の髭は長さが揃えられているように見えます。
整えられたヒゲでも、清潔感はないのでしょうか?
社会常識については、上記の誠意や反省を示す身なりがこうあるべき、という意識があるため、世間知らずと受け取られたのでしょう。
男性が髭を生やすのは強さの象徴
出典:ヤフーニュース
そもそも、男性はなぜ髭を生やしたくなるのでしょうか?
その心理について、臨床心理士で神戸臨床心理オフィス代表の内田智章先生によると、
- ヒゲは、男性としての原始的・本能的な『強さの象徴』のひとつ。
- 『自分は他者とは違うのだ』という優越や独自性を他者にアピールする気持ちを表しているのだと考えられる
- 人間として『自分に自信がない』というようなコンプレックスを打ち消そうとする表現手段
- 自分独自の存在を自己確認しようとする行為であることも
なのでそう。
なるほど〜。そうした潜在意識があるのですね!
参照:https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/11543
他にも、体の保護、宗教的な理由などが考えられると思います。
海外を見れば、欧米や中東では髭を生やした一般のビジネスマンも多く見ますし、国家元首もいます。
海外では、髭を生やすことは個人に委ねられているという考えが強い気がしますし、日本よりも一般的なのでしょう。
ヒゲを禁止できるの?
出典:ヤフーニュース
髭を会社などが禁止することはできるのでしょうか?
雇い主が従業員にひげを禁止することはどこまで許されているのでしょうか。
労働問題に詳しい圷由美子弁護士に聞きました。「ひげや髪形などの身だしなみは、個人が自分の外見をどう表現するかという個人的自由に属するもので、憲法13条で保障されています。服装と違い、ひげは勤務時間外もその人の外見に関わるもので、制限が私生活にも及ぶため、規制するのは慎重であるべきでしょう」
具体的には、仕事上の必要性があり、働く人の利益や自由を過度に侵害しない合理的な内容でなければ「ひげの禁止」は認められないと話していました。
2019年には、大阪市営地下鉄の男性運転士2人が、ひげを理由に人事評価を下げられたのは不当だとして、市に慰謝料など計440万円の賠償を求めた訴訟の判決がありました。
大阪高裁は、市に計44万円の支払いを命じた1審の大阪地裁判決を支持して、大阪市は上告しないと発表し、判決が確定しました。
また、2023年9月には、神奈川県議会の一般質問で、答弁中の県幹部に対して「ひげをそってから答弁しろ」と自席からヤジを飛ばした県議が、所属会派から厳重注意を受けたことも。
「容姿に関わるヤジは差別を助長する」と会派内で問題視されたそう。
ヤジを受けた幹部は、「いろんな背景、見た目の人がいる。姿格好をネタにするヤジは容認できない」と述べたそうですよ。
謝罪時のヒゲはどちらでもOK!服装は紺のスーツ
出典:ヤフーニュース
外見リスクマネジメント等のコンサルティングサービスを行う、日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事の石川慶子さんの話です。
2017年9月に発覚した、日産の無資格検査報道の際の謝罪会見について、報道機関の質問に、次のように答えています。
記者「石川さん、大衆紙記者の僕でもわかりますよ、あの会見まずいって。ひげくらい剃ってこいって正直思いました」
石川「ううーん、ひげはこだわりや宗教があったりするので私はそこは触れません。問題は、ネームホルダー外さず、真夏でもないのにネクタイ着用せず、おまけにストライプシャツに、上着ボタン外していたことです。今時珍しい失敗です。しかも世界的企業ですからとても残念」
謝罪時の髭については、人によってそれぞれ理由があるため、そらないからと言って問題ではないとのことですね。
ちなみに、謝罪時は、紺のスーツに白シャツ、光沢感、ストライプでなく遠目で無地に見えるネクタイ、黒の紐靴が理想だそう。
山川穂高選手は今回の会見で、上着のボタンは外れていましたので、そこは閉めておいたほうがよかったのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的には、髭をそっていないから反省や誠意が見られない、ということはないかなと思います。
明らかに清潔感のない、不快さを与えてしまうようなものはよくないかもしれませんが、整えられたものであれば、謝罪と髭は別の問題で、関係ないかなと。
また、人によって、髭を生やすことは様々な理由があるでしょうし、外見を強制することは他人にはできないでしょう。
ヒゲをそって反省の態度を示す、ということよりも、山川穂高選手が今後、どのような姿勢をファンに見せてくれるのか、ということが重要なのではないでしょうか。
今後の山川穂高選手に注目していきたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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